ホスティングサービスのサブドメインはSEOに強い?弱い?
公開日:2022年2月14日
レンタルサーバーなどで機能提供されている、ホスティングサービスのサブドメイン。サブドメインはSEOに強いのか、弱いのか?実際にいくつかのサイトを使って検証してみました。
ホスティングサービスのサブドメインとは?
一部のホームページのホスティングサービスでは、独自ドメインを取得しないでもWebサイトが公開できるように、自社のサブドメインを開放していることがあります。
静的サイトホスティングのNetlifyの「netlify.app」、ブログサービスではWordPressの「wordpress.com」、Bloggerの「blogspot.com」などが有名です。
無料で運用ができるのがメリット
ホスティングサービスのサブドメインを使う最大のメリットは無料であることです。ドメインは取得だけでなく維持にもコストがかかるため、サービスが続く限り無料で使えるのはお金をかけたくないユーザーにとってはメリットです。
また、個人では取得が難しい、英単語や文字数の少ない「プレミアムドメイン(希少ドメイン)」のサブドメインを使えるのもメリットとも言えます。
好きなサブドメイン名を取れないなどデメリットも
ホスティングサービスのサブドメインはたくさんのユーザーが使っているため、好みのサブドメインがすでに使われていると使えないのはデメリットです。
また、サブドメインで運用する以上、URLがどうしても長くなってしまうのもデメリットでしょう。
ホスティングサービスのサブドメインはSEOにどう影響する?
では、実際にホスティングサービスのサブドメインはSEOにどう影響するのか、いくつかテストサイトを運用してテストしてみました。テスト期間は半年ほどで計測しました。
新規サイトの場合
まずは、新規サイトの場合。こちらはサブドメインによるSEOの優位性を示す傾向はありませんでした。逆に、サブドメインだから弱いという傾向も見られません。
普通に右肩上がりに伸びるサイトもあれば、中々目が出ないサイトもあり、ここは独自ドメインの場合とほぼ同じ肌感覚です。コンテンツ内容やSEO競合による違いのように見えます。
既存サイトの移転の場合
次に、独自ドメインで運用していたサイトを、独自ドメインをクローズしてホスティングサービスのサブドメインに移行してみました。
こちらは概ねどのサイトも20〜30%ほどSEOアクセスの減少が見られました。3サイトほど移転をしてみましたが、どれも同じような傾向です。ただ、こちらはドメイン移行による損失の可能性もあります。
結論: ホスティングサービスのサブドメインであっても「結局コンテンツ勝負」
当サイトで検証した限りでは、有名サイトのサブドメインだからSEOに強いとか、新規サイトの時にSEOブーストがかかると言ったことはありませんでした。
有名ドメインのサブドメインがSEOに強いと言われる理由は「サブドメインは、メインドメインのエイリアスだから、メインドメインのドメインランクを多少引き継ぐ」ということですが、少なくとも大幅なブースト効果はないと言っても良いでしょう。
そもそもここ数年でGoogle SEOは「超コンテンツ主義」になっていますし、「Googleハネムーン」的な現象もほぼ0になってきているので、そもそもドメインによるブーストというのはほぼないと思って良いのかもしれません。
逆にいうと、サブドメインを使うことでSEOへの強弱がないのであれば、ドメインに拘らないのであれば、ホスティングサービスのサブドメインでサイトを運営しても、SEO的には問題ないと言えるでしょう。