OGP(Open Graph Protocol)とは?メリットや設定方法まとめ
公開日:2019年11月15日
Webサイト・ページをソーシャル上見栄え良くするための必須設定「OGP(Open Graph Protocol)」。そのメリットやデメリット、OGP設定の基本や、FacebookやTwitter向けの設定方法をまとめました。
OGPとは
OGP(Open Graph Protocol)は、Facebookが提唱したプロトコルの一種で、SNSでシェアされる情報をサイト運営者が指定できる方法です。
Googleのクローラーボットと違って、SNSでページリンクをシェアする際に、FacebookやTwitterなどのSNS側が取得するのはHTMLのtitleタグとmeta descriptionぐらいで、画像サムネイルなど他のページ情報は取得してくれません。
そうした問題に対処できるのがOGPという方法です。
OGPはFacebookが提唱するプロトコルですが、Facebook以外のサービスでも取り入れられていて、OGPに対応している主なサービスには、
- はてなブックマーク
- LINE
などで、入力されたURLを解析する際に使われています。
OGPを設定するメリット・デメリット
メリット
OGPは、「SNSなどでシェアされる時に表示させたい情報」をあらかじめこちらから用意しておくことによって、SNS側が取得してくれない情報をSNSに表示させるための設定です。
つまり、OGPを設定しておくことで、SNS上での見え方をこちらが指定できるというメリットがあります。
SNSでの情報は瞬時に流れていってしまうため、いかにきちんとページの良さを伝えるのが非常に重要です。そのためにも、ページのサイネイルやキャッチコピーをOGPでしっかり設定して、SNSでシェア・拡散されやすいようにできるのがOGPの最大のメリットです。
デメリット
OGPを設定することでページやサイトが被るマイナス要因は特にありません。あえてデメリットをあげるとしたら、HTMLのヘッダーがタグが長くなることでしょうか。
かつてはHTMLヘッダーが長いとSEOで不利と言われていましたが、最近はそんなことはないと言われているので、実質デメリットはありません。
OGPを設定する
ここからは、サイト上にOGPを設定する方法を見ていきます。
OGP設定の基本
OGPは、特別な設定というわけでなく、「ただのHTMLヘッダーのmeta情報」です。やることは、HTMLの「<head>
」タグの中に必要な情報を記述するだけです。
下記は、OGP公式サイトに掲載されている例です。
<meta property="og:title" content="Example title of article">
<meta property="og:site_name" content="example.com website">
<meta property="og:type" content="article">
<meta property="og:url" content="http://example.com/example-title-of-article">
<meta property="og:image" content="http://example.com/article_thumbnail.jpg">
<meta property="og:image" content="http://example.com/website_logo.png">
<meta property="og:description" content="This example article is an example of OpenGraph protocol.">
書き方は、
<meta property="項目" content="中身">
というフォーマットで、SNS側によって受け取る情報が異なるため、propertyの部分で渡す情報をコントロールします。
必ず設定しておきたいOGP項目
どのサイトでも使われるのは、
- og:title (タイトル)
- og:description (説明文)
- og:url (ページのURL)
- og:image (サムネイルのURL)
で、最低でもこの4つは設定しておきましょう。
タイトルを指定するOGP title(og:title)
表示される際のタイトルです。ここは特に説明は不要かと思いますが、サイトによっては、HTMLのタイトルをパンくず構造にしているケースもあると思いますので、SNSなどでのクリック率を考えると、「短くてクリックされやすいタイトル」を別途用意する方が良いでしょう。
導入文を指定するOGP description(og:description)
こちらもmeta descriptionなどと同じで基本問題ありません。
ただし、120文字程度まで表示される検索エンジンと違って、少ないスペースで表示するOGPの場合70文字程度に収めるのがコツです。ただし、文字数が多い場合でも、三点リーダーで省略されるため特に神経質になる必要はありません。
リンク先を指定するOGP URL(og:url)
こちらも基本はページのURLで問題ありません。ただし、広告のランディングページやAMPページなどURLが希望するものと違うケースもあるので、きちんと正規化されたURLを指定するようにしましょう。
SNSからのリンクシグナルはSEOには関係ないと言われていますが、どこかで引用されたりする時にリンクパワー集約するという意味でも、正規化されたURLが好ましいです。
アイキャッチを指定するOGP image(og:image)と画像サイズ
OGP imageは、リンクを取得する際にアイキャッチとして表示してほしい画像のURLを指定する項目です。
指定する画像に制限ありませんが、
- 最低でも 600 x 315 px
- 1200 x 630 px 以上
- 縦横比をなるべく1.91:1に近づける
というのが、OGPの推奨スペックです。
この推奨条件から、OGP imageには1200 x 630 px画像をしているサイトを多く見かけます。
og:typeの使い分け
og:typeについては、
- Website (サイトトップページ)
- Article (記事ページ)
を指定することができます。ページの種類によって使い分けするのがベストです。
Facebook向けのOGP設定
Facebookで推奨されているOGP項目は下記の通りです。
わかりやすくするために、content部分は本記事の内容を例にしています。
項目 | property | content例 |
---|---|---|
ページURL | og:url | https\://www.webzinne.com/topics/p1bn0wihqf/ |
ページタイプ | og:type | website |
ページタイトル | og:title | OGP(Open Graph Protocol)とは?メリットや設定方法まとめ |
ページの画像 | og:image | https\://www.webzinne.com/amp-thumb.png |
ページの画像のalt | og:image:alt | WEBZINNEのロゴ |
ページの説明文 | og:description | Webサイトをソーシャルシェアしてもらうために必須の設定「OGP(Open Graph Protocol)」。そのメリットや設定方法をまとめました。 |
サイト名 | og:site_name | WEBZINNE |
ページ更新日 | og:updated_time | 1573796876 |
Facebook アプリID | fb:app_id | 0 |
インスタント記事のマークアップURL | ia:markup_url | |
インスタント記事のマークアップURL(開発) | ia:markup_url_dev | |
インスタント記事のルールURL | ia:rules_url | |
インスタント記事のルールURL(開発) | ia:rules_url_dev |
Facebookインスタント記事やFacebookアプリ(propertyにiaが付いている)の項目は必要でない場合は不要なので、propertyに「og」があるものが必須と考えればOKです。
Twitter向けのOGP設定
Twitterで推奨されているOGP項目は下記の通りです。Facebookと基本は同じですが、一部Twitter独自の項目もあります。
項目 | property | content例 |
---|---|---|
ページURL | og:url | https\://www.webzinne.com/topics/p1bn0wihqf/ |
ページタイトル | og:title | OGP(Open Graph Protocol)とは?メリットや設定方法まとめ |
ページの画像 | og:image | https\://www.webzinne.com/amp-thumb.png |
ページの説明文 | og:description | Webサイトをソーシャルシェアしてもらうために必須の設定「OGP(Open Graph Protocol)」。そのメリットや設定方法をまとめました。 |
Twitterカードタイプ | twitter:card | summary |
サイトのTwitterユーザーアカウント | twitter:site | @ユーザー名 |
作成者のTwitterユーザーアカウント | twitter:creator | @ユーザー名 |
Twitter独自の部分は、propertyが「twitter:」となっている部分で、主にTwitterで上での表示方法やTwitterアカウントとの紐付けに使われます。
重要なのは、twitter:cardで、Twitterでページがシェアされた際に、どのようなデザインにするかを指定できます。
twitter:cardで指定できる値は下記の通りです。
- summary
- summary_large_image
- app
- player
OGPの確認方法(デバッガー)
OGPの設定がきちんとできているかは、FacebookやTwitterの公式デバッガーでテストできます。
FacebookのOGPデバッグ
Facebookには公式デバッガー「Facebook シェアデバッガー」があり、Facebookでどのように表示されるかをテストできます。
FacebookのOGP項目は特殊なものが多いので、サイトでOGP設定を作成・変更した際は、一度はテストすることをオススメします。
なお、「Facebook シェアデバッガー」を使うには、Facebookアカウントが必要です。
TwitterのOGPデバッグ
TwitterにはCard validatorというOGPデバッガーがあります。
Twitterの専用項目であるsummary_large_imageなどの反映状況など項目の数値の確認や、実施にTwitterでの表示され方も確認できます。
Facebook シェアデバッガーとは違い、Twitterアカウントがなくても誰でも自由に使えます。
OGPのメリット・デメリット、設定方法を見てきました。
一度覚えてしまえば使いこなすのは非常に簡単で、しかもSNSでの見栄えもよくなるので、ぜひ使ってみてください。