Google MFI(モバイル・ファースト・インデックス)とは何か?対応方法
公開日:2020年10月15日
Google MFI(モバイル・ファースト・インデックス)とは何か?MFIで変わることやWebサイトをMFIに対応する方法をまとめました。
MFI(モバイル・ファースト・インデックス)とは
Googleの検索エンジンにおいては、Googleのデータベースにインデックス(登録)するクローラーは、デスクトップ版ブラウザとモバイル版ブラウザ(どちらもChromeベース)を使ってデータを取得しています。
Googleは、初期のデスクトップ向けのみだった時代から、
- デスクトップ向けクローラーのみ
- デスクトップ向けクローラー/モバイル向けクローラー併用
- サイトによってメインクローラーをモバイルに(MFI)
という変遷で、モバイル向けクローラーへの移行を進めてきました。このうち、メインクローラーをモバイルにする仕様を「MFI(モバイル・ファースト・インデックス)」と呼んでいます。
Googleは、2020年9月からGoogleにインデックスされる全サイトでMFIへの移行をスタートし、2021年3月までに完了させるとアナウンスしています。
MFIで変わること
MFIへの完全移行によって変わるのは、
- モバイル向けクローラーが表示したコンテンツのみがインデックス登録される
という点です。
多くのサイトが現在ではPCとモバイルに対応しているかと思いますので、基本的には問題ありません。
MFI強制移行で注意したいこと
デスクトップ専用ページのモバイル対応
これまではデスクトップ専用ページでも、デスクトップ向けクローラーがデータを解析してくれたので問題がなかったですが、これからはデスクトップ専用ページでもモバイルクローラーがクローリングしてくるので、しっかりとモバイルに対応しないと評価が下がることがあります。
最近のGoogleクローラーは、
- レイアウトの崩れ
- クリック要素ごとの近さ
- コンテンツのはみ出し
なども検知しますので、デスクトップ向けデザインのままだと、そうした点でマイナスになります。
モバイル向けページで内容が違う(コンテンツを省略している)場合は注意
デスクトップにもモバイルにも対応するレスポンシブデザインであれば基本的には問題ありませんが、デスクトップ向けとモバイル向けでページコンテンツの中身が異なる場合は、これからはモバイルのみで評価されるので注意が必要です。
特に、「表示領域が狭いから、モバイル向けは一部のコンテンツを消す・隠す」という処理方法は、今後はSEO的にマイナスになる可能性があります。
MFIの対応方法
モバイル向けページを前提に構築する
今後はモバイル向けページでしか評価をされないわけですから、「デスクトップ向けページの制限版がモバイル」ではなく、「モバイル向けがメインで、デスクトップ向けはモバイル版をデスクトップ向けに改変もしくはレスポンシブ化する」という考え方にシフトしていくのが大事です。
ページの表示方法がレスポンシブであろうと、別出しであろうと、どちらにしてもモバイルでしか評価されないので、少なくともHTMLのドキュメント構造はモバイルを先に作るべきでしょう。
そもそもデスクトップ向けページをなくす
一部のサイトでは、MFIに合わせて「そもそもデスクトップ向けページは一切作らない、デスクトップでもモバイルページをそのまま表示」という大胆な施策を実施しているサイトもあります。
これはあながち間違いな対応ではなく、そのサイトの利用ユーザーのほとんどがモバイルなのであれば、レスポンシブ化など構築工数が増える対策は敢えて捨ててしまうのも効果的です。
サテライトサイトのモバイル対応もしっかりと
企業ブログや、FAQサイトなど、メインサイトと関連するサイトもモバイル対応ができているかしっかりとチェックしましょう。
MFIへの完全移行によって、サテライトサイトがデスクトップ向けだと、評価が下がる可能性があるため修正が必要です。
Google MFI(モバイル・ファースト・インデックス)と対応について見てきました。
現在Googleから集客ができているようなサイト運営者であれえば、基本的には対応することはありませんが、今後は「そもそもデスクトップ向けページを作らない」といった大胆な施策も普通になるかもしれません。
その意味では、Web業界に与えるインパクトは大きいと言えます。