無料でECサイトが構築できるオープンソースECサイトフレームワークまとめ
公開日:2022年2月8日
ECサイトの構築というと自社システムか有料サービスを使うことが多いですが、実は無料でECサイトが構築できるオープンソースのECサイトフレームワークもあります。
主なオープンソースECサイトフレームワーク
EC-CUBE
日本製のオープンソースEC専用CMSがEC-CUBE。サーバーにインストールするという手間がありますが、テンプレートとPHPを理解できていれば、カスタマイズの自由度が非常に高いのが最大のメリット。
Welcart同様外部の決済サービスに対応しているので、様々な決済方法に対応できます。
オープンソースの不安な点はセキュリティですが、EC-CUBE4.0からはセキュリティ専門企業「EGセキュアソリューションズ株式会社」が脆弱性診断を行っているため、脆弱性の早期発見・対応ができるので安心して使えます。
Magento Open Source
世界トップクラスのオープンソースECサイトフレームワークがMagento。2018年にAdobeに買収され、現在は「Adobeコマース」というサービスになっていますが、Magento Open Sourceという形でオープンソースとしても利用可能です。日本語にも対応しています。
フロントエンドもバックエンドも十分すぎるほど機能があり、インストールするだけで大規模レベルのECサイトを構築できます。
MagentoはWordPressのようにテーマの販売が豊富なので、好きなテーマを買ってくればすぐにハイレベルなECサイトを構築できます。
デメリットとしては要求されるサーバーの要件がやや高いこと。ただ、これらだけハイエンドなECサイトを動作させるのであれば、最新のPHPやMySQLが必要になるのは仕方ありません。
WordPress + Welcart
WordPressでECサイトを構築する定番といえば、Welcart。WordPressのプラグイン&テーマで、無料で公開されています。
- WordPressをサーバーにインストール
- Welcartプラグインをインストール&有効化
- Welcart Basicテーマをダウンロード
- Welcart Basicテーマをインストール&有効化
という4ステップでECサイトを構築できるのがメリットです。
対応している決済方法は、契約する決済サービスによりますが、
- クレジットカード決済
- 代引き
- コンビニ決済
- ペイジー決済
- 銀行決済
- 代金後払い
- Paypal決済
- Paidy決済
などに対応している決済サービスが利用できます。
WordPressが使えるというメリットがありますが、WordPress自体が脆弱性が見つかりやすく、攻撃対象にもなりやすいため、セキュリティ面での不安があるのがデメリットでしょうか。
どれを選ぶのが良い?
長く使うなら断然「Magento Open Source」
十分過ぎる機能、そして膨大なテーマの数々、という点を考えたら、長い目線でECサイトを育てていくなら断然Magento Open Sourceがベスト。EC CUBEも十分に機能がありますが、やはり規模で行ったらMagento Open Sourceには敵いません。
構築するのに情報が英語が多かったり、日本語のマニュアルがない、日本語でのサポートは絶望的、などのデメリットがありますが、それを補って余るほどの高性能です。
日本語情報の豊富さなら「EC CUBE」
ECサイトを構築する際に英語の情報ではなく日本情報を参照したいなら、「EC CUBE」がベスト。日本語のマニュアルもしっかり作られていて、コミュニティも活発なので情報をしっかりキャッチアップできます。
日本ユーザー向けに長期的に運営していることもあって、安心感も抜群です。
商品数が少なく、WordPressでサイト運営しているならWelcart
すでにWordPressでサイトを運営していて、そこにECサイト機能を追加するなら、まずは「Welcart」でも良いでしょう。特に、商品点数が少ない場合や、定期購入の管理などならWelcartで十分です。
ただ、頻繁に脆弱性が見つかるWordPressで顧客情報を管理するリスク、そしてWordPressがECサイト専用のフレームワークではないことを考えると、初期段階で使ってみて、規模が大きくなったら乗り換える方が安全です。