海外ユーザーに優しい決済プラットフォーム比較
公開日:2022年2月3日
多言語サイトなどでユーザーにサービスを提供する際には決済方法が必須です。今回は、海外ユーザーに優しい決済プラットフォームを比較しました。
海外ユーザーに優しい決済プラットフォームをピックアップ
Paypal
日本ではあまり有名ではないですが、Paypalは世界最大級の決済プラットフォームです。
Paypalは銀行口座と連携すれば自動で引き落としができるだけでなく、クレジットカードを登録して決済することもできるため、ユーザーにとっても使い勝手が良いサービス。決済プラットフォームでありながら、ネット上の決済口座でもあるので、Palpalで受け取った支払いでそのまま自分の支払いにも使えます。
月額課金が無料で使えるのも大きなメリット。基本的に取引単位での手数料を取るシステムで、海外取引の場合は「4.1% + 固定手数料(30〜40円程度)」。
なんと言っても、月額料金+初期費用なしでスタートできるので、海外ユーザー向けの決済があるなら、第一に導入したい決済方法です。
Stripe
比較的新しい決済プラットフォームで利用者が急増しているのがStripe。APIで決済フォームを呼び出す形式で、開発用のライブラリも豊富に用意されているのが特徴です。
決済用の機能は「Stripe Payment」と呼ばれるもので、初期費用や月額料金は無料。決済ごとに3.6%の手数料がかかります。
ユーザー側の決済方法としては、VISA、Masterなどのクレジットカードと、Apple Pay、Google Payに対応。クレジットカードを持っていないユーザー向けに、Apple Pay、Google Payがあるのが多くな特徴です。
Square
オンラインPOSレジとして導入例が増えているのがSquare。小さなカフェなどでiPhoneなどでレジをやっているところで使われていたりします。
SquareはオンラインPOSレジが基本ですが、Paypal的な決済リンクでオンライン支払いができる「Square オンラインチェックアウト」や、Square上にオンラインストアを開設できる「Square オンラインストア」など、決済以外の機能も豊富。
POS機能と連携させて、実店舗と売り上げが在庫を同期できるのが強みです。
月額費用、初期費用は不要で、決済手数料は3.6%。ユーザー側の決済方法は、オンラインの場合はVISA、MasterなどのクレジットカードとApple Payに対応。POS機能で使える電子マネー決済にはオンラインでは対応していません。
Amazon Pay
世界最大のEC企業アマゾンの決済サービス。国ごとのアマゾンサイトでの登録が必要になり、日本AmazonでAmazon Payを申し込んだら、ユーザーはAmazon.co.jpのアカウントでのみ決済が可能です。
月額費用、初期費用は無料で決済手数料は3.9%と他社よりもやや高め。ユーザーが利用できる決済方法はAmazonで利用できる支払い方法に対応しており、Amazonギフト券での支払いにも対応しています。
海外ユーザーに優しい決済プラットフォームを比較する
最後に、各決済サービスの機能と料金を比較してみましょう。
項目 | Paypal | Stripe | Square | Amazon Pay |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 4.1% + 固定手数料 | 3.6% | 3.6% | 3.9% |
ユーザーのアカウント作成 | 必須 | 不要 | 不要 | 必須 |
クレジット決済 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
銀行引き落とし | ◎ | - | - | - |
Apple Pay | - | ◎ | - | - |
Google Pay | - | ◎ | - | - |
POS連携 | - | ◎ | - | - |
決済フロー | 決済リンク | API組み込み | 決済リンク | 決済リンク |
多言語サイトなど自社サイトで使うのであれば、使い勝手とユーザー決済方法の豊富さではStripeがベストでしょう。
実店舗を持っているのであれば、POS連携ができるSquareも魅力ですが、POSにもSquareを導入する必要があるため、新規で導入する際は導入コストも検証する必要があります。
ユーザー数と信頼度で言えばPaypalがベストですが、海外通販サイトなどを見てもPaypalオンリーというよりかは、「Paypalでも決済可能」というサイトが多いので、他の決済サービスをメインにしてユーザーに選択肢を与えるというイメージでしょうか。
海外、特に英語圏のユーザー向けではAmazon Payも強いですが、国ごとに導入しなくてはならないのがネックです。